5 - 世界は公平?正義のために努力しよう!

(1)数十年の間、世界はとても速いスピードで変化してきました。少し前は、世界の反対側にいる友だちと交流したければ、手紙を送らなければならず、それが届くまでに数週間かかることもあったのです!

(2)今では違います。世界中の人々は、互いによりつながりやすくなっています。あなたはエクアドルから届いたバナナを食べて一日をスタートすることができるし、世界の反対側にいる友だちと話して一日を終えることができるのです。もしヨーロッパに住んでいるなら、友だちがオーストラリアにいるかもしれないということですね!これは私たちの生活における素晴らしい変化です。より多くの情報、コミュニケーション、世界中でのやりとりが可能です。これを「相互依存」と呼びます。

(3)相互依存のため、世界の問題は解決がより難しくなっています。私たちは相互につながっているので、もし世界の一部が資源(食料、車のための石油など)の大部分を使ってしまったら、その他の国や地域は十分に資源を使うことができません。貧困と不平等は単に地域的な問題ではなく、世界的な問題で、共に協力して解決しなければならないことなのです。

(4)現在、世界の裕福な国々の中で、3,000万人の子どもたちが貧困状態で育っています。その親たちはもしかすると食べ物や服、家、おもちゃ、そして学校の教材に使うお金も十分にないかもしれないのです!

(5)ねえ、これって公平ではないでしょう!私たちはこの状況を変えなければならないのです!極端な不平等と貧困を断ち切るのに新しい取り組みが必要とされています。私たちは毎日のアクションによって違う生き方ができるのです。私たちは貧困と不平等を乗り越えるために、尊厳と公平さを選択しなければなりません。

(6) コミュニティ、家族、そして子どもたちにとって世界をより良い場所にするために動き出している人もいます!193の国々の各国指導者から成る国際的機関である、国際連合は2030年までに世界をよくするための17の目標に合意しています。

(7) 10番目の目標は、特に不平等を軽減することに焦点をしぼっていて、世界中のすべての人が尊厳ある人生をおくるべきなのだと述べています。これはすべての人がもつ権利、つまり人権です。このような権利は世界人権宣言の中に記してあり、この世界人権宣言は500以上の言語に翻訳されてきました。1948年に、48か国が賛成した国際法です。こんにちでは、世界人権宣言の原則は、90か国以上の国々の法律に取り入れられています。

(8) 今、政府、学校、そしてコミュニティが協力して、すべての人にとってより良い未来をつくっていかなければならないのです。

私たち全員が、2030年までにグローバルゴールを達成するために、力になることがきます。

(9) しかし、子どもたちや学校は何ができるのでしょうか?学校は次のことによって、より良い世界になるよう貢献することができます。

(10) ステップ1. 貧困や不平等の原因を学び始めること。

(11) ステップ2. 学校やコミュニティでの問題を特定し、その問題に対する解決策の探求のため協力し合うこと。例えば、クラス内で、学校周辺の地域の貧困についてディベートすることもできるでしょう。

(12) ステップ3. 他の人とアイディアを共有すること。例えば、違う地域に住む人や異なる年齢の人などです。他の人と交流するとき、多様な意見を尊重することを学びます。

(13) ステップ4. 行動を起こし、学校やコミュニティにおける不公平な状況を変えること!例えば、母語によるサインなど、新しく学校に入ってきた児童にとって学校がより快適な場になるような方法を提案できるでしょう。

(14) 誰もが、みんなにとって公平で平等な世界、そして人権を尊重するような世界をつくっていく一員になれるのです。

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最終更新日時: 2019年 05月 27日(Monday) 10:59